日記 > 人工言語 > 形容詞の比較構文 (その 2)5 代 3 期

日記 (1504 年 6 月 23 日, 1283)

Twitter で比較構文の話が出ていたので、 シャレイア語の比較構文について考えていたら、 現行の構文に問題が生じたのでまとめておきます。 泣きそう。

まず、 普通の比較構文です。

ni 節は本来 salat a ces e ayerif でしたが、 比較内容である ayerif が消され、 さらに共通部分が省略された結果、 a ces のみが残っています。

上のように比較内容を表す形容詞が、 述語としてではなく名詞を修飾するものとして働く場合はどうでしょうか。

niini にする必要があり、 動詞以外を修飾する ini に接続詞の用法はありませんから、 ini a ces にはできずに ini ces になります。

次に、 比較対象が節になる場合を見てみます。

latsalat a fakel aquk e ayerif の代わりです。

さて、 ここで問題が生じます。 上の文の形容詞が名詞を修飾する場合、 どうなるでしょうか。 つまり、 「彼が想像していたのより美しい女性」 をシャレイア語でどう表現するかです。 最初にやった 「彼女より美しい女性」 と同じように機械的に操作をすると、 以下のようになります。

これは現行文法では不可能になっています。 なぜなら、 ini に接続詞用法はないので節をとれないからです。

この問題を解決するのは簡単で、 ini が接続詞用法でも使えるようにしてしまえば良いだけです。 もっと広く、 名詞修飾の助詞に接続詞用法を追加してしまえば良いのです。

ところで、 最初の 3 つの文ですが、 「間違っている」 とは明言していないのに非文を表すアスタリスクが付されています。 実は、 今まで正しいとされていた比較の表現方法が根本的に間違っていたのです。

最初の文の 「彼女より」 ですが、 これの修飾先は 「美しい」 のはずです。 したがって、 「彼女より」 を表す句もしくは節を導く助詞には、 名詞修飾のものを用いる必要があるわけです。 ni は動詞修飾ですから、 そもそもここから間違っていたわけです。 ということで、 ここまでの 4 文を正しい文章に書き換えましょう。

10 月 29 日に、 比較対象が述語の場合と名詞修飾の場合とで表現を変える必要があると結論づけましたが、 今になってしっかり考えればこの 2 つの場合に本質的な違いはなかったわけです。

以上で、 解決・・・でしょうか。 名詞修飾の助詞に接続詞用法を追加するというのにまだ完全に納得できていない (特に ive の扱い) ので、 まだ考察の必要がありますね。

追記 (1504 年 6 月 25 日, 1285)

この後、 名詞修飾の助詞について改定が行われたため、 iniani に変更されました。 6 月 23 日の記事の追記欄に現段階での正しい文が書かれています。

Copyright © 2009‐2017 Ziphil, All rights reserved.
inserted by FC2 system